ULFULS LIVE TOUR 2001 ライブライブ一直線

2001年6月24日(日) 戸田市文化会館(埼玉)

ウルフルズの21世紀初のライブツアー、「ライブライブ一直線」がついにスタートしました。前回のツアーも同じく戸田から始まり、'00年2月〜6月と行われました。そのあとは8月大阪、カウントダウン@渋公がありましたが、ものすごく久しぶりな気分・・・。でも前のライブレポとか読み直してると毎回そう書いてるな、私。気分的には1年中ずっとツアーやっててほしいんだな。(爆) 今回のツアーは今までと違ってオリジナルアルバムの発売がない中でのスタートで「一体どんな(内容な)んだろう?」と思っていました。

当日は友人との連絡不足から一人で会場に向かいました。微妙にテンションが低く「・・・こんなんで大丈夫かなあ?」と思うぐらいでした。戸田の駅に着くと、駅前にダフ屋があふれかえってました。「明日があるさ効果?」と思いつつ、文化会館への道を急ぎました。会場に入ってやっと友人と合流し、「なんか今までのツアーT着用率低いと思わない?」「初めての人が多いのかなー」なんて会話をしながら開演を待ちました。

曲順はこちら

開演時間の5時半になり、ベルが鳴りました。「いよいよか〜」とじわっと実感がわいてきました。そしてそれから10分近く経って、いつもの音楽がなり、その瞬間それまでのロウテンションはどこかに吹っ飛んでしまい、一気にメータ振り切れた感じでした。ドキドキしながらまだライトの点かないステージを見ていると袖からメンバーが出てきてスタンバイする姿がぼんやりと見えました。トータスさんのシルエットを見て「・・・んっ!?」と思いました。明らかに髪型が違う。隣にいた友人に「ね、ね。トータスさん、髪型変わってるよね?」とささやいた瞬間、ステージのライトが点きました。そこにはなんと金髪トータスがっ!!もうね、その瞬間理性ぶっ飛びました。金髪好きっす!トータスさんはSUN SUN SUN’95のころにも金髪にしてたけど、その当時をリアルタイムで知らないのですごく嬉しかった、、、。しかも一曲目から新曲!初めて聴く曲でありながら、どの曲に似ているっていうわけではないのに、違和感は感じない。ポップでアメリカンロックな雰囲気の曲。ところどころ印象的なブレイクをは挟みつつ、届いてくる印象的なフレーズがとっても「愛」に満ち溢れている。私の中ではこの曲名は「I've Got You」に決定。ウルフルズの曲にはあんまり英文っぽいタイトルのものはないから間違ってるかもしれないけど。金髪トータスさんは、薄いピンクのスーツだった。タイトなシルエットが多いトータスさんにしては珍しくちょっと大きめなジャケット。でも、そのジャケットを脱ぐと胸の辺りが深く切れ込んでいるスマートなベスト、タイトなパンツでした。ケーヤンは白のスーツに白のマラボー。特筆すべきは銀のスパンコールを張りつめたテンガロンかな。サンコンはノースリーブ、蛇皮模様のパンツでした。今回も参加のサポート陣、ベーシストの上野一郎さんはブルー系のバーバリーチェックのようなスーツで、中はラバーっぽい雰囲気の半袖カットソーでした。ミッキーこと伊東ミキオさんはTシャツにジャケットっていう感じだったかな。今回のセットは一言で言うならば「階段」かな?階段の真ん中の部分がくりぬかれてドラムセットが置いてある感じ。そしてバックと両脇には赤いネットが張られていました。
スタートからトップギアに入りっぱなしですっとばす、トコトンでいこうと続き、MCになりました。初日はやはり観る側もドキドキだけど、演る側もドキドキみたいで、なんか変なテンションでした。「今回はベストだぜのライブなんで、いろんな曲をやりますー!」と言うのを聞いて「あ、そうだったんだ。」という感じでした。SUN SUN SUN'96、トータスさんのギターパフォーマンス(わかるかな?歩くやつ)借金大王の間のMCでは「『ウルフルズでーす!』て言うのもどうかと思うんやけど。もう10年もやってんねやから。しかもみんなはウルフルズのライブを観にきた人やから言わんでもわかっとるちゅーねんな。」とこだわってらっしゃいました。気になりだしたら止まらないって感じですよね。(笑) そしてワンダフルワールドはトータスさんの弾き語りでした。後ろのメンバーが手拍子をしていたせいもあって、客席も手拍子をしていましたが、私は手拍子つけるのあんまり好きじゃないです。曲が邪魔されるような気がして。バラードであればあるだけその思いが強いです。
メンバー紹介は長くなりそうなんでメモ(クリックしてください)そのままを。
続いてかわいいひと、バンザイと演奏しました。感想でトータスさんとケーヤンが近寄ってギターを弾くところはいつ見てもいい光景です。ジーンとしてしまいます。曲が終わったあと、マイクを通さずに生声で「サンキュー!」と叫んだトータスさんの声がこれまた良かったです。物販のことにふれ、今回トータスさんがデザインしたTシャツのロゴ「NO SWEAT NO WORK」について「今世紀はこうなる。インターネットとかいろいろあるけど、そういうもんはあくまでも道具で、汗がなければ仕事じゃない。ウルフルズはそうありたい。」と言っていたとき、スピーカーの間からちょうど見えた袖にいるスタッフの人が大きくうなずいていたのがおかしかったです。(笑)
21世紀のウルフルズを語る上で絶対に外せない曲になるだろう、明日があるさの間奏ではシェフの格好をしたスタッフの人がワゴンを運んで出てきたと思ったらなんとケーヤンの木琴ソロでした。ここだけNOスマイルになるケーヤン。

そして後半戦。ステージが暗転し、トータスさんが引っ込んだと思ったらDJブースがセットされており、そこにいるのはDJサンコン!かっけー。メンバー紹介しつつ、QueenのWe will rock youにあわせて「俺たちはウルフルズ〜」というお約束の掛け合いをやったりと、今までのツアーと少し趣が違いました。そしてナニワゲノムが流れ、トータス松本登場!・・・絶句&大爆笑。(笑) 階段部分の一番後ろの高いところからせりあがってきたんだけど、銀スパンコールのよろい兜。手には「ナニワゲノム」の幟。そしてニナリッチのサングラス。これだけ凄い格好が出来るのはトータスさん以外にいないです、、、。ナニワゲノムのテンションをさらに倍加させるかのごとく進んでいきました。そして大阪ストラットでは再びメンバー紹介しながら兜&よろいを剥ぎ取って上半身ハダカに。もちろん、おしりのところはくり抜かれてましたよ。(笑)
続く僕の人生の今は何章目だろうでは2行目の歌詞を忘れていました。珍しいなぁ。ラブラブ一直線、そして大好きなそれが答えだ!では「オレにとって特別な曲やー!!今回ベスト盤のためにLAでマスタリングして、この曲がとてもいい音に生まれ変わったのが一番嬉しい」と言っていました。そしてAAPのテーマガッツだぜ!!で本編終了しました。

アンコールは「なにをやるんだろう?」と思っていたら、友だちじゃないかのレゲエバージョンでした。「インド」に行きたいが「ジャマイカ」に行きたいに変わっていて、「夏だしレゲエっぽいのやりたいなっていう話になって。この曲は『友だちジャマイカ』です。ケーヤンが好きそうだなと思ってたら案の定『いいねぇ、それ』って。(笑)」と言っていました。そして「初日ってどうなんやろ?って思う人もいるかもしれない。家に帰ってからいいとことか悪いトコとか思い出して60点以上あればオッケーです。」っていうのを聞いて「うわっ!ハードル低っ」と思いました。「はじめて来た人には散々やらせておいて今ごろなんやけど、AAPとはなにかと。・・・(そっぽ向きつつ)アホアホパワー」という説明もありましたね。あまりの声の小ささに大受けしてしまいました。
そして散々MCをし、「それじゃ最後にあと一曲やりますー!」というと客席から「え〜〜〜!?」と大ブーイングがおこり、収集がつかなくなりかけていました。その辺をうまく持っていけないところが「ああ、初日だなぁ」っていう気がしました。
「ウルフルズ、普段やりすぎる傾向にあるから今日は断固としてやりすぎない!あと1曲だけ!」というと再び会場から「え〜!?」と声があがり、トータスさんが半ば無理やり「イェーイ!」と呼びかけても反応が薄く、「なんや、ノリ悪いな〜。反抗期か?ウルフル反抗期か?第二次反抗期か?」と再び話が脱線してゆきました、、、。(笑)
そしてなんとかいい女に突入し、ライブは幕を閉じたのでした。

私はガッツ以降のウルフルズしか体験していないのですが、それ以降の曲にはその時々の思いいれがあって、例えばワンダフルワールドを聴くと97年の沖縄ライブのことを、かわいいひとを聴くとネット参加し始めた頃のこと、AAPのテーマを聴くと97年正月の武道館ライブを思い出しました。

今回トータスさんは曲の終わりや、客に歌わせたあとなどに何度も「グッジョブ!(Good Job!)」と言っていて、最初は聞き慣れないことを言うので「あれっ?」と思いましが、そのうち「ああ、もしかしてロスにマスタリングに行ったときにやたらそう繰り返すスタッフの人がいたのかな。きっとマイブームみたくなってるんだろうな」って思いました。その辺の背景の説明がないとその笑いはわかりにくいなー。(笑)

ライブの途中ステージを見ながらふと「なんだかこの空間、この時間が私の人生の全てのような気がする」と思った瞬間がありました。息をしたり、睡眠をとったり、食事をしたりするのと同じぐらい普通のことのような感じ。普通だからこそ、その空間に身をおける幸福を噛みしめていました。これからもずっとウルフルズを観ていけたらすごく幸せです。












===メンバー紹介(大体こんなこと言ってた。再現)
トータス「ケーヤンのファンはケーヤンが真ん中のほうがええんやろな。ボーカルが端ってどないやねん」
ケイスケ(スカートめくりするときのように腕を振り上げて客をあおる)「忘れてたんやけどミッキーに『去年ああいうのやってたよな。今回もやったほうがええよ』って言われたからやってみました。(笑) 戸田といえばびっくりドンキー。昨日行ってエッグバーグディッシュを食べました。びっくりドンキー以上にびっくりするようなライブにします」
サンコン「今回のツアーは全会場リーゼントでやる。新しいドラムセットで意気込んでる。」
トータス「ウルフルズの東京初ライブで対バン。真心の桜井のバンドびっくりしたなもう、と、一郎くんのいたフラワーズと対バンした。新宿ロフト。気になって後ろからみていたらすごく腰を振って演奏していた。凄い腰やなーって印象に残った。ミキオくんも当時からの付き合い。同じ頃東京に出てきて、一度すごいどん底まで行ってこうして今がある仲間たち。(笑)」
トータス(髪切った・金髪にしたことについて)「昔を思い出してみようと思って」

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