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2000年6月4日(日) 沖縄市民会館

レポは「客観的レポ」と「個人的(主観的)レポ」に分けたいと思います。「アンタの思い入れなんてどうだっていいんだってば!ライブがどんな感じだったか知りたいの!」という方は左側を、「熱く語ってもらおうじゃない!」という物好き(!?)な方は右側のレポをどうぞ。

※今回はメモ無し、記憶オンリーなので曲順、MCの内容など勘違いしているところや覚え違いな部分も多いと思います。そのあたりはご了承ください。

☆客観的レポ☆ ☆個人的レポ☆
2月11日から始まった「爆旅2000」も沖縄ライブを持って一応終了となりました。あと6月24日日比谷野外音楽堂でのライブがありますが、この日はいろんなゲストがでたりとある意味「打ち上げ」「アンコールライブ」みたいです。

’97年6月の「AAPツアー」、’98年10月の「Sweet10TOUR」に続き3度目の沖縄ライブでしたが、今回は残念ながら屋内でのライブとなりました。「野外の開放感」がたまらなく良かったのでかなり残念でした。一瞬、「前回・前々回が台風の影響で大変だったかなかなあ?」と疑ってしまいましたが、実際にはその会場でDA PUMP、MAX、元SPEEDの面々が出演するサミット関係のイベントライブがこの日おこなわれたそうです。サミット一色となってたので今回はしょうがないなと思いました。そしてそのイベントがウの動員数にも響いていたらしく二重に残念でした。

しかし「そんなの関係ない!」とばかりに来ていたお客さんたちはみんないい顔をしていました。沖縄は梅雨どきでしたがこの週末はからっと晴れてまさに「夏!」という感じでした。

いよいよ爆旅@沖縄、始まります。
ついにこの日がやってきてしまいました。2月11日の戸田から始まった「爆旅2000」の最終日。実際には6月24日の日比谷野外音楽堂でのライブがありますが、これはSP企画というか特別版なので、やっぱり爆旅のラストはこの沖縄ライブなのでした。1年8ヶ月ぶり、3度目のウルフルズライヴ@沖縄!前回、前々回は台風に悩まされましたが、”3度目の正直”ということで快晴、夏の沖縄という感じでした。「野外だったらどんなに良かったかな〜」と思うことしきりでした。

沖縄に着いてから沖縄の友人たちにいろいろなところへ案内してもらい、気分的にもすっかり解放され、ライブを観る態勢はバッチリ!当日は国際通りや牧志の公設市場に行ったり、絶品のソーキソバを食べに行ったり、「あんたは業者か!」ってぐらいソバを買いこんだり(この辺りの話は後日旅日記のほうに書こうと思います)してから、会場であるの沖縄市民会館に向かいました。早めに着いて駐車場で昼寝をし、パワー充電しライブに臨みました。

あっという間のような、すごく長かったような開場までの時間。集まってくる人たちの笑顔が相乗効果となって私のテンションも高まってきました。「13、12、17、12、24」。この数字はなにかというと今回私が行った爆旅の座席列数です。13列目でも戸田は見にくかったし、24列目でも名古屋はとても楽しく見られました。しかしっ、なななんと今回はイ列。「イ列って何よ?」と思っていたらなんと最前列でした。(爆) これで私のチケット運という井戸は枯れたでしょう。しかし他でもない沖縄ライブで、爆旅ファイナルを最前で見ることが出来るなんてこれ以上の幸せはないです。普段のライブでは振りとか気が向かなかったらしないというロウテンションな私。「最前じゃそれはマズいよなぁ・・・。」という変な緊張があって1週間ぐらい前からドキドキしっぱなしでした。

2月から使われつづけたサンコン画の幕も傷んでいる部分があったりして「ああ、4ヶ月続いてきたんだなあ」ってじーんとしてしまいました。
開演のブザーがなり、いよいよ爆旅ファイナル、スタート!


ヤングソウルダイナマイトのの前奏とともに幕がおとされると客席からひときわ大きな歓声があがりました。この瞬間は何度体験しても鳥肌が立つ思いがします。メンバーは日焼けして少したくましく見えました。Vo.のトータスさんは鼻の頭が赤かったです。メゲメゲ2000へと続くところはアルバム「トロフィー」と同じ流れですがタイトでカッコよくて新生ウルフルズを感じさせます。しかし(Let's Goツアー以来、3度目の沖縄ライブになるわけですが)初回からすっかり沖縄のとりこになっているメンバーはそんなタイトな曲調とは裏腹にリラックスしきっていて笑顔満面でした。







スイマセン、やっぱりライブのこと冷静に客観的になんて書けません。だからこのレポこれにて終了。どうしても読みたい人は右側の個人的レポのほうでどうぞ。
<SET LIST>



ヤングソウル
ダイナマイト




メゲメゲ2000



… MC …




バンザイ
〜好きでよかった〜



… MC …




借金大王




ワルツ!








… メンバー紹介 …




かわいい人




ユーレイ




ガッツだぜ!!



・・・・・・・・・・




A・A・P‐FUNK
〜DO-YA、みんな〜




大阪ストラット



… MC …









ホンキーマン



… MC …




それが答えだ!



… MC …




小・中・高・大
〜トロフィーを
かかげよう〜




===アンコール===
#1




あそぼう




ツギハギブギウギ




===アンコール===
#2




AAPのテーマ




サンキュー・フォー・
ザ・ミュージック




いい女


いつものBGMがかかると、パブロフの犬のようにヨダレを、じゃなくて、立ち上がりました。薄い幕の向こうにソデから登場するメンバーの姿が見えました。1曲目、ヤングソウルダイナマイトの前奏が流れ、ステージにかかっていたサンコン幕が落とされました。そしてトータスさんも登場しました。鼻の頭が赤くて、「沖縄の休日を楽しんだんだな〜〜」っていう感じでした。白いスーツのケーヤンも浅黒く焼けていました。サンコン、チロリン、ミッキーは名古屋のときと同じ衣装でした。ミッキーのTシャツはハイスタTシャツじゃなくて横尾忠則風なプリントのTシャツでした。多分名古屋の時もこれだったんだろうな。続くメゲメゲ2000と、アタマ2曲はシリアスめでカッコいい感じなんだけど、みんなニコニコしていました。初日の戸田の時もニコニコしてたけど今回はニヤニヤしているといった様子。(笑) メンバー同士、目が合うと「ニヤリ(^ー^)」って感じで。

MCの時に客席から「カッコいい〜!」って声が飛ぶとトータスさんは「当たり前や。オレを誰や思てんねん。トータス松本やで?ポットにまでなった男やで!」と言っていました。「抱かれたい男ベストテンに選ばれた男」とかならわかるけど「ポットになった」って「カッコいい男」にかかる言葉なんだ。(笑) そして「沖縄のお店とかの人に言いたいんやけど、これホント儲かる話、長袖とか置いたほうがええよ。絶対売れるって。マジで。腕とか日焼けで真っ赤やもん。しっかり土方焼け(不穏当な発言だ〜)して。鼻の頭なんて皮向けたし。前のほうのヤツに顔見られたくないわ。」とボヤいていました。でも顔はニッコニコなんだけどね。このMCのあと、目の前に来たときにじっくり見ましたけどそれはそれはそれは痛そうでした。(^_^;

メンバー紹介のときもみんなハイテンションで、トータスさんが「メンバー紹介します。メンバー紹介大好きなバンド。これからライブ終わるまで何度でもするからなー!そんでギターのフレーズのたびに『ギター、ウルフルケイスケ!』って言うし。(笑)」と前置きし、ケーヤンはまず客席をあおってから「今日は何も考えてませーん!!みんなも何も考えず楽しみましょうー!!」と言い、サンコンも「俺も何も考えてませーーん!×○◇★※〜〜〜!!♭♀§♯Ω◆〜〜!!?」と叫び、トータスさんに「俺も何も考えてません。島に行ってカジキ3メートル釣ったぞー、やな?(笑)」と通訳され、チロリンは「名護のパイナップル園から来たチロリン・チョッパーでぇす」といつもながら愛らしく、ミッキーも「俺も何も考えてませーん!」とすっかりみんな開放感に溢れていました。そしてトータスさんは上着を脱ぎ、上半身ハダカになっていました。その腕には半袖のラインがくっきりと残っていました。トータスさんがしゃべっている後ろでチロリンがトータスさんの脱ぎ捨てた上着を拾い、きちんと畳んでローディーくんに渡していました。(笑) 前を向いてMCしているトータスさんは気づくはずもなく、しばらくして「着ようと思ったらもう誰か片付けて(上着)無いし。このままでやってええんかい。・・・なにっ?片付けたのチロリンなの?(爆笑)」と大受けし、結局上半身裸のままライブを続けました。
おわりのほうで白いハーフパンツだけになったトータスさんはヒザ辺りも真っ赤で痛そうでした。

今回もライブ直前ではなく早めに沖縄入りしたメンバーたちはチロリンの企画で座間味に行ったそうで、なななんとサンコン&チロリンが3メートルのカジキを釣り上げたそうです。’97年のライブの時に予告していた大物釣りが実現されたんですね。「『サンコン&チロリンの大物を釣る!』やな。サンコンが松方でチロリンが梅宮辰ちゃん。(笑)でもあの番組で松方が釣ったとこ観たことないけど。」とトータスさんが言うのを聞いて、3メートル=(一緒に行った友人K×2)と頭に思い浮かべビックリ。(笑) 客席から「食べた〜?」と声が飛ぶと、「食べた、食べた。味?ん〜、淡白。ウマイとかマズイとかじゃなくて淡白。(笑)」と答えていました。

まぁ、MCについて今思い出せるのはこれぐらいかな。曲の最中は私の中のアホアホパワー150%(当社比)の状態だったのでとにかく「楽しかった」という感じです。時々「あれ?トータスさん、歌詞忘れた?」という瞬間が何ヶ所かありましたが、もしかしてフェイクだったのかも、というぐらいなんだけど、それがリラックスしてライブをやっている象徴にも思えました。

AAP-FUNKの最初「チロリンは何を振舞うのかな〜?サーターアンダギーかなー?ゴーヤチャンプルーは無理だしなあ。」と思っているとなんと「俺たちが釣ったカジキ」とのこと。釣果に感動しつつ、おすそわけ、美味しくいただきましたあ。ちょっとパサついていて、しばらくみんな口をモゴモゴさせていましたが。(笑)

大阪ストラットのお約束「ご当地コールアンドレスポンス」は「俺『あー、にがっ!あー、にがっ!』って言いながら食う」ゴーヤチャンプルー、「これ大好き」サーターアンダギー、ソーキソバ、「みんな好きなん?」ミミガー、「しめはやっぱりみんなが大好きな」オリオンビール・・・ぐらいだった、かな?「おっきなわ!」というフレーズを「いい感じに(メロディーに)のるな〜」と言っていたのを聞いて「ナッゴヤ、はやっぱり変だなあって思ってるんだろうな。(笑)」と5月のライブのことを思い出しました。

そしてホンキーマンの時には、間奏でやはりホンキーマン登場!今回は全身タイツ(緑)でした。ムチムチしてました。(笑) 「誰なんだろう?」と思い、凝視してみましたがわかりませんでした。でもホンキーマンが後ろを走り抜けていたときはメンバーがカッコよく動き回っていたので多分気づいていなかった人も多いんじゃないかな?実際隣の席の友人は気づいてなかったです。

それが答えだ!。この曲に関しての思い入れはココ97年6月の沖縄ライブのページに書いたんですけど今日のライブでもトータスさんが「最近楽しいことあったか?イヤなことあったか?イヤなことのほうが強く思い出されるけど、今この状態こそ答えだ」と言っていたのを聞き、「やっぱり一番好きだあ」と思ったのでした。「楽しいことあったか?」って言われた時、自分の中で「今っ!」と即答してました。
間奏では客席から4人も引き上げて、みんなで踊っていました。小さな男の子も一人いて、なかなかカッコよく踊っていて「やるぅ!」と思いました。行く前にいろんな人たちに「がんばってね!」と言われましたが残念ながら引っ張りあげてはもらえませんでした。期待に添えなくてスイマセン。(^_^; 内心ホッとしたんですけど・・・。小心者なもので。

アンコールはなんと盛りだくさんの、2回で合計5曲ありました。観てる私たちもそうだけど、メンバーもツアーを終えがたいんだなあって思いました。ラスト1曲の前に「今、確かになにかが変わりつつある時期やと思うんや。ジョンBチョッパーがやめて3人になって、バンドにとっての転換期、危機でもあったと思う。去年サポートに、っていうかもうサポートなんて言いたくないぐらいなんだけどチロリンと一緒にFCライブをやって、2月からはミッキーも加わって爆旅が始まって。そして今日ラストを迎えました。沖縄と、今日来てくれたみんな、そして爆旅に来てくれた全ての人たち本当にありがとう〜!!」と言ったのを聞いたとき、名前はあげられないけど、初日戸田で会った人たち、多摩で会った人たち、大阪に一緒に行った友達、浜松で会った友人の友人、仕事で間に合わなかった名古屋の友人、終わってから一緒に飲んだ人たち、残念ながら最近は顔を合わせてない各地のウルフルファン、この日のライブに残念ながら来ることが出来なかったみんなの顔が浮かびました。みんなの想いはここ沖縄にちゃんと届いていたよ。そしてこの言葉はこれからに向かってのトータスさんの決意表明でもあったと思います。
そしてどこかのライブでも聞いて感動した「お前ら、みんな幸せになれー!」という言葉はここ沖縄でも客席のみんなに向かってトータスさんは叫んだけど、私は「ウルフルズに出会えたことがなによりも幸せ」と心の底から思いました。

ラスト、いい女の前奏が始まった途端、涙があふれ出てしまいました。爆旅が終わっちゃうと思うと寂しくて寂しくて・・・。いつもなら一旦気持ちが溢れる(涙が出る)と少し落ちついて気持ちを切り替えられるんだけど、今日はそうはいかず、曲の半分ぐらいはずっと泣いていました。途中ケーヤンがふと視線を止めて、「よしよし」って感じで笑ってくれたけどなかなか泣き止むことが出来ませんでした。
全40数回、ライブがあったわけですが、私は6回ライブを観ることが出来ました。ほぼ1ヶ月おきに観たせいか「初日&多摩のときは久しぶりな感じで、メンバーもちょっとぎこちなくって、でもみんな楽しそうだったなあ」とか「大阪や浜松の頃にはサポートの二人もなじんでひとつのバンドっぽくなってたなあ・・・」とか「名古屋は今までのどの名古屋ライブよりもよかったな・・」と状況が移り変わって行く様子が見えた気がします。だから6回しか行ってなくてもずっと爆旅のすべてを観てきたようなそんな気持ちになっていたのでした。
曲の終わりごろになって、ようやく少し落ちついて観ることが出来るようになりました。トータスさんが出たり入ったりするところではそでにいるスタッフの人たちが引っ張ったり、押し出すジェスチャーをしているのをみて「いいなあ。みんな最高だ!」と思いました。

曲が終わり、メンバーが楽器を置いて真ん中に集まってきたとき、トータスさんを見ると泣いていました。そして、5人でステージの真ん中でそれぞれ肩に手を回し、円陣を組んでいました。トータスさんの横にはチロリンがいたんだけど、その時のトータスさんの表情は忘れられません。次の機会にはチロリンもミッキーもいないかもしれないけどきっとウルフルズにとっての「ユーレイ」な存在な人たちとなることでしょう。
それぞれステージの隅のほうまで行ってみんなの声援にこたえ、ステージ中央に戻ってくるとサイドの花道のほうから大きなクラッカーみたいなやつ(多分Sweet10ツアーのアンコールのときトータスさんが客席に向かって撃ってたヤツ)がステージに向かって撃たれ、上からは銀色の紙ふぶきが降ってきて、とても幸せな光景でした。ありがとう、チロリン&ミッキー!ありがとう、スタッフのみなさん!ありがとう沖縄!ありがとう、ウルフルズ!みんな最高!

あとは24日、野音ですね。お祭り騒ぎしましょう!

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