大川興業 第24回本公演
サバイバーパンク
1999年8月11日(水) 愛知県芸術劇場小ホール


総裁(大川豊氏)は前回の本公演「自由自」の時、「次の本公演は1999年7の月にやる。笑って恐怖の大王を迎えよう」ということを言っていた。7の月はまぁ無事に過ぎた。
今日、8月11日。巷では「7・28」「8・11」がヤバイという噂が流れていた。(私の母による(^_^;)) そして今世紀最後の皆既日食。グランドクロス。とまぁオカルトチックな事が重なりまくった日なのでした。こんな日に観る「サバイバーパンク」ってハマリすぎてませんかねえ??(こんなことを書いていたらたった今愛知県西部が震源地の地震が起こった。こわ〜。震度1だったけど)
今年、何故だか狂ったように日程を詰め込んでしまいふと気付くと東名阪通う事になってしまっていました。これって・・・おっかけ・・というのだろうか・・・。この響きはヤなんですけどその分、各地の反応の違い、ネタの違いがわかるって事で。

◎あらすじ◎
白の作業着姿の男5人が拉致監禁された。インディーズのバンドでヴォーカルをやっている「自称カリスマ」(寺田体育の日)、荒廃した教育現場に苛立ちを覚える中学校教師(江頭2:50)、栃木の米作農業従事者(フランキー為谷)、エセ推理小説家(松本キック)、5人の人格を持てあます男(ハウス加賀谷)。緊迫した状況下で追いつめられていく5人の行きつく先は・・・。


今日は元々来るつもりはなかったのでチケット購入がかなり遅く、後ろから2列目と今回までで一番後ろの席でした。でもこの会場の後方5列はかなり段差があって前の人の頭で視界を遮られることなくステージ全景を見渡すことが出来、とても見やすかったです。

開演時間になり、まず幕開けの学級会のシーン。最前列の三平さんの所に集まりみんなが見ているのは名古屋の風俗情報雑誌でした。(笑) 神戸すっとこのトークが思い出され「ああ、今日も皆さん(夜の街で)大暴れなのですね・・・。」と思いました。
「ゲーセンをやろう」という阿曽さんのセリフの続きが今回は「ゲームウォッチ」になっていました。大ブームの真っ只中に小学生だったんですごく懐かしかったです。「2面に分かれてるドンキーコング」というセリフは加賀谷くんだったかな。加賀谷くんにしたらちょっと世代が違うんじゃないのかなぁ??

オープニングの北朝鮮のビデオが流れている時、客席はみんなじっと見入ってしまったのか、やけに静まり返っていました。(反応が薄い感じ?)これはその他の場面でも感じました。

名古屋公演では昨年の「マッカーサーの住所は犬山市」に続きご当地ネタがありました。
ハードコアマジカルバナナの締めくくりが「夜逃げ、風呂敷、東京凡太」から「夜逃げ、差し押さえ、大須演芸場」と変わっていました。「金なら返せん!地の巻」(言うまでもないですけど大川豊 著、幻冬社アウトロー文庫P.102〜)にも登場するこの大須演芸場。これは星さんじゃなくても「ハードコアだっ!」と認めてしまいます。「名古屋のブロードウェイ」「客一人」・・・。

客席ほぼ最後方からナニモノにも遮られず舞台全体を見渡せたので今日は客観的に見られたような気がします。それで感じたのは土地土地で反応が違うということでした。大阪では笑いが起きなかった「先生のハードルはなんでそんなに低いの?」はココ名古屋では東京同様大受けでした。「気ちがいの戯言」は東京では受けていたけど、名古屋大阪ではシーンとしていました。この日(11日)の客層は特に落ち着いた感じでみんな静かに見入ってるという印象でした。その日、その日のセリフの間合い、語調なんかも関係あると思うけどやっぱり笑いのツボの違いもあると思います。名古屋はそういう意味だと反応が薄く手応えのかんじにくい場所かもしれないなって思いました。


* 松本ハウス HOME * Live Report * BBS * LINK *