MUTSUMI TRIBUTE











SUPER JUNKY MONKEY MUTSUMI TRIBUTE
"HOLY MOTHER OF MEATROAF"

SuperJunkyMonkey/WRENCH/STROBO/GARLIC BOYS
/SHAKE/ECLIPSE OF THE SUN/ALL OK/NO THINK

1999年5月9日(日) リキッドルーム(新宿)

私がSuper Junky Monkey(SJM)に遭遇したのは1996年4月21日。くしくも今日と同じリキッドルームで、でした。The Presidents of The United States of America/Southern Culture On The Skids/Screeming Headless Torsosの3バンドの出るライブのSPゲストとして登場したのがSJMだったのです。その時は「あれ?この人達、タモリのTVに出てた?」っていうぐらいしか知りませんでしたがそのパワフルさにすっかり魅了され、1ヶ月後には名古屋でのライブに足を運びました。その後は'98年のL7とのライブにも行きました。「今度はいつ行けるかな」と思っていたのに・・・。まさか「今度」が睦さんの追悼ライブだなんて考えてもみなかったです。

不慮の事故で睦さんが亡くなったのが99年2月5日。私が訃報をきいたのはそれから1ヶ月近く経ってからのことでした。詳しいことは全然わからなくて、「え?ウソでしょ?ホントに??」って感じでずっと実感がなかったです。今回それを確かめたくて行ったのかもしれません。

開演の4時半ちょっと過ぎにリキッドルームに着きました。コインロッカーに荷物を入れ、会場に入るとビデオが流れていました。それは「タモリの音楽は世界だ!」でのSJMのライブ映像でした。ダイブしまくる客、驚きを隠せない出演者たち、そして生き生きと「A・I・E・T・O・H」を演奏するSJM。曲が終わると出演者たちに笑顔で「正しいダイブ講座」なんかしちゃったりする睦さんの笑顔を見て思わず泣き笑いしてしまいました。今日は何回泣いてしまうんだろう、私。
続いてはMTVでやったと思われる睦さんの追悼番組。’96 L.Aでのオフショット+ライブ映像。’93 NY、CBGBでのライブ映像、そして'98・9月のLONDONでのライブ映像。カッコ良すぎるよ・・・。

楽器の音がし始めたと思ったらバンドの演奏が始まりました。出演者を全然確かめてなかったので出てくる度に驚きつつという感じでした。まず最初はNO THINKというバンドでした。私にはあまりピンと来ませんでした。

再び「MUTSUMI TRIBUTE R-2」とタイトルが出て映像が流されました。シェルターでのライブと、TVKの「ライブY」で模様でした。

続いて登場したのはALL OKというバンドでした。Gtボーカルの女の子と、Dr.(男)、Bs(どっちだろう??)の3人編成でした。なかなかパワフルでした。一曲終わった時にVoの子が「今日はみんないろんな思いでココに来ていると思います。私もいろんなことを思っています。私たちはその思いを私たちの音楽で表現します。みんなも、体の動きだったり、声だったりでその思いを表現して下さい。それが渦となって、リキッドは高い(7F)からきっと届くと思います」といっていました。またまた涙してしまいました。

「MUTSUMI TRIBUTE R-3」は何年だかわからなかったけどカナダとの衛星中継の模様でした。そして「SHOWER」のPV。私がSJMを観たのはリキッド2回と名古屋のクアトロ2回だけだったんだけどこのPVは三軒茶屋のヘヴンスドアで撮影したものでした。私にとっては、半年ほど前に初めて行き、ここ最近ではイチバン通っているライブハウスです。SJMと関係が深いことにはまったく気付いていなかったのですが・・・。知らないってことはなんてもったいないことだろう・・・。今度行ったら多分全然違ったものに見えるんだろうな。

続いての登場はECLIPSE OF THE SUNというバンドでした。アンビエント系、なのかな。最近のSJMのイメージを考えると「なるほどなぁ」ってカンジでした。1曲のみのステージでしたが圧巻でした。

「MUTSUMI TRIBUTE R-4」はビデオ「キャベツ」が流れました。それとヘヴンスドアのライブ、川崎クラブチッタのライブの映像が流れました。そして'96年のライブYの模様でシャケがゲストに出た時の映像が流れました。「実は大ファンだったんですよ」って睦さんがにこにこしている姿がかわいかったです。

そして出て来たのはなんとそのSHAKE。しつこいようですが私は出演者を確認していなかったのでシャケがステージに出て来たのを観た時マジで「オオ〜〜〜〜ッ!」と感動してしまいました。睦さんが好きだった人がこうして出て来たことが本当に嬉しかった。シャケとGtの人の二人でまず2曲やりました。私の中ではシャケはやっぱりギタリストなので歌にはあまりピンと来なかったけど間奏のGtソロを聴いた時やっぱり涙が出てしまいました。「長い旅の終わりに」って曲もすごくよかった・・・。その後、SJMのメンバーが出て来て一緒に曲をやりました。そしてラスト一曲の時「最後は古い友人と一緒にやります。ダイヤモンドユカイ」と言うと袖からユカイが登場しました。そしてSJMとともにDOORSの「LOVE ME TWO TIME」を演奏しました。「ムツミ、I LOVE YOU」って言ったユカイに感動。思いがけず目の当たりにしたレッドウォリアーズのフロント二人の姿に感動・・・。
ふと後ろを振り返るとP.A卓のところにスポットライトが当たっていました。そこにはチェックのシャツを着て、公園みたいなところで微笑む睦さんの写真がありました。「なんで睦さんはステージじゃなくて、あんなところにいるんだろう??」と思いまた涙が出て来てしまいしばらく気持ちがおさまりませんでした。

「MUTSUMI TRIBUTE R-5」はTVKの「ライブY」の映像でライブ終了後のGARLIC BOYSの面々と話すSJMの姿がありました。それからビデオ「deathi」の映像なんかが流れました。

で登場したのはGARLIC BOYS。名前だけはずっと前から知っていたけど観る+聴くのは初めてでした。すごく人気があるみたいで客席もかなり盛り上がっていました。メンバー全員元気が良くて楽しいライブでした。

「MUTSUMI TRIBUTE R-6」再び「タモリの音楽は世界だ」でのライブの模様(あいえとうじゃなかったけど)が流れました。そして「ライブY」の映像でSJMが睦さんの母校(焼津港中学)を訪ねるというのが流れました。微笑ましいなぁ。

次に出て来たのはSTROBOでした。名前だけは聞いた事があったけどこれも観る+聴くのは初めてでした。歌がほとんどなくて「ほ〜、こういうカンジのバンドだったのか〜」と思いました。ドラムがとにかくパワフルで結構好きかも。カッコよかったです。

「MUTSUMI TRIBUTE R-7」では(多分)'94にシアトルに行った時のオフショット、CD「地球寄生人」に収録されている曲のビデオクリップ、'93のCBGB(N.Y)前で雑談する様子などが流れました。

そして登場したのはWRENCH。これまた前の2バンド同様「名前は知ってるけど」でした。カッコよかったけどボーカルの人の高い声があまり好きじゃなかった。(個人的趣向です)ボーカルの人が途中「ムツミに出会えてよかったです!ココにいる人みんな、ムツミに出会えて良かった人達ばっかりだ!」って言ってたのがココロに響きました。

「MUTSUMI TRIBUTE R-8」。これがラストです。TVKの「ライブY」の最終回の映像で「TVでいろんなバカなことしてスイマセンでした。もうしません」っていう睦さんのコメントでした。そしてビデオ「deathi」。'98、9月のロンドンでのライブの模様と、ライブについてのコメントが流れました。「ライブはまるでSEXのようだ。」と。客席も嬉しそうな表情でみんな揺れていて・・・。あとCGとBGMに合わせて流れては消えて行くいろんな写真・・・。こんなに美しくて、こんなに凄い人が、こんなに早く逝ってしまうなんて・・・。

ステージにGtのKEIKO、Bsのかわいしのぶ、Dr.まつだっっの3人が登場しました。Super Junky Monkeyです。3人がセッティングすると、もちろん真ん中には誰もいなくて・・・。心臓がギューッと掴まれるような気がしました。
3人ともすごくパワフルで演奏しながら熱唱していました。途中の2曲はWRENCHのボーカルが参加してくれていました。PM4:30から始まったこのイベントもふと時計を見るとすでにPM11時近くなっていました。帰りの夜行バスの時間を考えるとタイムリミットが刻一刻と迫っていました。後ろ髪をひかれる思いでしたが、あと10分ぐらいってとこでステージ前の渦の中に突っ込みました。最後にもまれようと。力を出し尽くそうと。タイムリミットギリギリ、あと1曲でリキッドを出なきゃヤバイっていう時にやったのが「A・I・E・T・O・H」でした。凄く嬉しかったです。120%力を出し切り、帰る時背中で「SJMのテーマ」を聴いて後ろ髪がひっぱられまくりましたがそのままリキッドを後にしました。※1

新宿の街中を全力疾走し、中央線に乗り込み座席に座ると入場する時にもらった「PERFECT MAG VOL.7」を読み始めました。いろんな人が寄せた睦さんへのメッセージが載っていてそれを見ているうちにまたまた涙が溢れ出しました。希有な才能を持った人だった。魅力的でパワフルな人だった。

最後に。
リキッドルームの会場入口に大きな白い布が貼ってあってそこにサインペンが置いてあって睦さんへのメッセージを書くようになっていました。みんなのいろんな思いがそこに綴られていました。私が残してきたメッセージをここにも。
私の中のSJM・ムツミ細胞は永遠デス。アリガトウ。makiko


※1
SJMのテーマで本編は終了で、ECは1曲でした。
SxOxBのNAOTOがゲストVoでAIETHOでした。
By KEIさん

BBSに書き込みありがとうございました!終わりがどうなったか気になっていたのでした。